テコンドーに必要なものとあると便利なもの

テコンドーでは身体を武器のように鍛え、身一つで自分を護るため鍛錬をします。ボール、ラケットのような特別な道具がなくても、自分の身一つで練習ができる手軽さがあります。とはいえ、テコンドーにも必要なものや、あると便利なものがあります。今回ご紹介しますので、必要なものは揃えたり、便利なものは自分にもあったほうが良いか検討したりしてみてください。 必要なもの 道着と帯は、毎回の稽古で必要となりますので、入門時にご購入いただきます。防具、マウスガード、ファールカップは、黄帯になったら必要となります(ファールカップは男性のみ)。フェイスガード、ボディプロテクター(女性のみ)は、大会に出場する際に必要となります。それぞれ、必要なタイミングで購入しましょう。 ○ 入門時に必要なもの ○ 黄帯になったら必要なもの 防具: マウスガード: フェイスガードを着用する場合は任意になりますが、安全のため用意するようにしましょう。安価なものから高級なものまでかなり幅広く選ぶことが出来ます。 ファールカップ: 日頃の稽古でも男性は必要となります。 ○ 競技大会出場時に必要なもの フェイスガード: 有級者が大会の組手競技に出場するためには必要になります。 ボディプロテクター: 成年女子や少年部の稽古や大会の組手競技で着用します。 あると便利なもの 以上、テコンドーに必要なものとあると便利なものをご説明しました。必要なものは、事前に把握しておけば慌てないで済みます。あると便利なものは、稽古を重ねる中でほしいと感じたら、購入を検討してみてください。ものを揃えるのは初めは大変ですが、徐々にテコンドーグッズが集まると、うれしい気持ちにもなりますね。好みのデザインのもので気分を上げたり、長く使って愛着を持つようになったりと、是非テコンドーを楽しむ一助としてください!

テコンドー上達のための食事

テコンドー上達のためには、運動の効果向上や身体づくりのため、食事など摂取する物にも気を遣うと良いでしょう。稽古前の食事、稽古中の栄養・水分補給、稽古後の食事、普段の食事には、それぞれの役割があり、同じものを同じだけ食べればよいというわけではありません。目的意識を持ち、その時々に適切な内容・量を摂れるように心掛けましょう。 稽古前の食事 稽古前の食事は、その日の稽古を最高のものにするために必要なエネルギーを身体に蓄え、コンディションを整えることが目的です。稽古で主にエネルギー源となるのは炭水化物ですので、稽古の1~2時間前までに適量の米や麺類、パンなどを食べましょう。炭水化物(糖質)は太りやすく、なるべく我慢しているという方もいるかもしれませんが、運動中に炭水化物が不足してしまうと、必要なエネルギーを得るために筋肉が分解されてしまいます。無酸素運動では糖質が主なエネルギー源として利用されますので、稽古中に糖質が不足し、たんぱく質が分解され筋肉を減らさないために、事前にエネルギー源としてで適切な量の糖質を摂っておきましょう。また、脂質の多いものは消化に時間がかかるため、運動前は低脂質なものなど消化の良いものを食べましょう。脂質の多いものや気合を入れて量を食べ過ぎてしまうと、稽古中に気持ち悪くなってしまうこともありますので、気を付けましょう。 稽古中の水分補給 運動中は、汗や呼気などから多くの水分が失われます。体重の 2%(例:体重60kgの場合、1.2kg)以上が失われると、集中力や持久性能力の低下など運動パフォーマンスに影響するため、運動前後の体重減少が 2%以内におさまることを目安に、適切に水分補給をしましょう。水分は体内に吸収されるまで 30分程度かかるとされているため、運動開始 30 分前からの補給を心がけます(目安:250~500mL)。運動中は少量ずつ、こまめに補給します(目安:1 時間あたり 3~4 回、1 回あたり 200~300mL 程度)。押上道場でも、稽古中に水分補給の時間を1時間に数回設けていますので、その際にはしっかりと水分補給をするようにしましょう。発汗により水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。お水だけを摂りすぎると、体液中の水分とイオンのバランスが崩れてしまうため、食塩を含んだ飲料が適しています。また、糖質を含んでいると、腸管での水分の吸収効率が高まります。日本スポーツ協会では、塩分 0.1〜0.2%、糖分4〜8%、温度 5~15℃の飲み物を推奨しています。冷たいスポーツドリンクが運動中、運動後の飲み物として適しています。 稽古後の食事 運動直後は、たんぱく質などの栄養素を吸収しやすい状態になっています。たんぱく質は、筋肉中のエネルギー源の回復のピークである運動後45分~1時間以内に補給されているともっとも効率が良いといわれています。そのため、たんぱく質は運動前ではなく、運動後30分以内に摂取することを心がけましょう。運動後は肉や魚がメインのしっかりとした食事を取るのが理想ですが、すぐに食事ができない場合は、まずはプロテインや豆乳、牛乳、ヨーグルトドリンクなどを飲んでおくのも手です。さらに、速やかに糖質を摂取すると、運動で減ってしまった筋グリコーゲンの回復に役立つため、筋タンパク質の分解を抑えられると言われています。また、運動後の体を回復するために続く代謝を助けるため、汗と一緒に流れてしまった、ビタミンやミネラル類を補うことも必要です。特に、糖質や脂質を筋肉や肝臓に蓄えるエネルギーに変える際に必要なビタミンB群や、タンパク質の吸収率を向上させるビタミンCなどを意識して摂るようにするとよりよいでしょう。 普段の食事 日常的に大切なのは、栄養バランスのよい食事です。五大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを偏りなく摂取することが重要です。たんぱく質は体をつくる栄養素の一つであり、体を鍛え始めると筋肉をつけるために多く摂ろうとしてしまいがちですが、過剰摂取には注意が必要です。必要以上にとり過ぎたたんぱく質は窒素となりアンモニアに変わります。体に有害なアンモニアを無害化し、尿として体外に排出するため、肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。逆にたんぱく質が不足してしまうと、筋力や免疫力の低下、肌や髪がカサカサになるといった美容にもよくない効果があります。たんぱく質に限らずどの栄養素についても、不足したり多く摂りすぎると体によくありません。日頃から五大栄養素をバランスよく摂ることを心掛けましょう。 テコンドー上達のために、技術を磨くことが重要であるのは言うまでもありませんが、そのためには、稽古の効果を高める栄養の摂取や、土台となる身体づくりが必要です。上記でご紹介したとおり、稽古がある日は、稽古前に糖質、稽古中に水分補給、稽古後にたんぱく質、糖質、ビタミンミネラル類を摂るようにしましょう。また、普段の食事では、五大栄養素をバランスよく摂りましょう。 摂取したものは、文字通り自分の血となり肉となることを意識し、食べるものやタイミングに気を遣うようにしましょう。You are what you eat!

テコンドー百科事典

テコンドーは、1955年に韓国で正式に誕生してから、過去数十年にわたって急速に発展しました。現在では、ITFテコンドーは128 の加盟国に 約5,000 万人の修練生を擁する巨大な国際組織に拡大しています。テコンドーがこれほど多くの人に親しまれ、世界中に普及していった要因の一つとして、創設者である崔泓熙(チェ・ホンヒ)総裁が残した統一されたテキストの存在が挙げられます。 崔泓熙総裁は、以下等の出版物を残しています。Human Weapon Magazine (1st Taekwon‑Do Magazine), 1969Taekwon‑Do (6 Editions & 2 Reprints 1972–1986), 1972Encyclopedia of Taekwon‑Do: 15 Volume Set (5 Editions 1985–2008),1983Condensed Encyclopedia (6 Editions 1988–1986), 1988Taekwon‑Do and I: 3 Volume Set, 2000Moral Guide Book, 2000 上記のうち、「テコンドー百科事典」 (Encyclopedia of Taekwon-Do) は、技術、力の理論、訓練カリキュラム等が体系化されたものです。全15巻から成り、1983年に刊行されました。1999年の第5版まで崔泓熙が関わる形で改訂が行われ、1988年には要約版百科事典(Condensed Encyclopedia) も刊行されました。この百科事典は、テコンドーの定義、歴史、哲学、力の理論、立ち方、攻撃部位、受けの部位、急所、手技、足技、24の型の解説、稽古方法等が、包括的な説明と詳細な写真によって記されています。 テコンドー百科事典により、世界中の指導者や稽古生が統一されたテコンドーを学ぶことが可能となりました。現在も、世界各国の指導者にとってITFテコンドーの技術を伝えるための1つの基準となっています。崔泓熙総裁が亡くなった今でも、創設者の想いやテコンドーの原点に立ち返ることができる、指導者にとってまさに「バイブル」のような存在です。 時代や場所が変わっても、創設当時のテコンドーの精神や技術を受け継ぎ、広めることができるのは、崔泓熙総裁が書籍という形で知識を残し、それを指導者たちが分かりやすく稽古生に教えているからです。TKD-SORA(押上テコンドークラブ / テコンドー押上道場 )でも、「テコンドー百科事典」に基づいた指導をしています。年代や国を超えて、テコンドーを通じて共通の精神や技術を分かち合っていることを、感じてみてください。

心と身体をほぐす呼吸法

テコンドーにおいて、技の技術を磨くことやパワーを強くすることはもちろん大切ですが、実は、心身をほぐすことも非常に重要です。心身の緊張を緩和させることで、最大限のパフォーマンスを発揮することができます。テコンドーでは呼吸法を使い、心身をほぐし、状態を整えていきます。呼吸法には、様々なものがあります。「力の理論」における攻撃や防御の効果を増大させる方法(テコンドーの「力の理論」はこちら)もありますが、心身をほぐすための呼吸法もあります。今回は、テコンドーにおいて心身をほぐすことが重要である理由や、そのための呼吸方法についてご紹介します。 ○ テコンドーにおいて心身をほぐすことの重要性 身体をほぐすと、型においては、キレのある美しい動きを生み出すことに役立ち、組手においても、身体を柔らかくし、スピードや威力を高めることができます。心をほぐすと、昇級・昇段審査や試合の際に、緊張して身体が硬くなることを防ぐことができます。身体が硬くなると、スムーズで伸び伸びとした良い動きができず、怪我の原因にもなります。身体がリラックスすると心もリラックスし、心がリラックスすると身体がリラックスするといったように、心身は影響しあっているため、両方の状態を整えることが大切です。テコンドーの呼吸法は、その両方の緊張を緩和させ、状態を整える効果があります。 ○ 呼吸が自律神経に与える効果 日常生活の中でも、深呼吸をして気持ちを落ちつかせる方もいるかもしれません。緊張状態やリラックス状態に影響を及ぼす自律神経は、通常、自分の意志でコントロールできるものではありませんが、唯一の例外が呼吸です。自律神経には、活動時に働く「交感神経」と、休息やリラックスするときに働く「副交感神経」があります。呼吸法には、大別すると胸式呼吸と腹式呼吸があり、胸式呼吸は交感神経を、腹式呼吸は副交感神経を優位にします。胸式呼吸:胸の周りの筋肉を使い、肋骨を広げることにより肺を膨らませる呼吸法です。浅く早い呼吸になるのが特徴で、アドレナリンの分泌を促し、身体をアクティブに動かしたり気持ちを奮い立たせたりする効果があります。腹式呼吸:肺の下にある横隔膜を使って肺を膨らませる呼吸法です。深くゆっくりとした呼吸となるのが特徴で、リラックスをしながら心身を整える効果があります。テコンドーでは、腹式呼吸を使って緊張を緩和し、心身をほぐします。 ○ 腹式呼吸の方法 腹式呼吸はひとことで言うと、下腹部を膨らませたりへこませたりして呼吸をする方法です。息を吸う時に腹部 (腰側も含めて) が膨らみ、吐く時に縮まることが特徴です。 この腹部の膨らみと縮まりは、空気が肺に出入りし膨張・縮小することと連動して横隔膜が上下に動くことによって起こります。決して難しい方法ではなく、一度身につければいつでもどこでも行うことができます。具体的には、以下の手順となります。 せっかくテコンドーの技を習っても、緊張などで最大限の実力を発揮できなければ、もったいないですよね。 正しい呼吸法を覚え、心身の緊張をコントロールできるようになりましょう。 もちろんテコンドー以外の場合でも、腹式呼吸は心身をほぐし、リラックスするのに有効です。 様々な場面で活用し、緊張やストレスの軽減に役立ててください。

テコンドーのステップワーク

フットワークの基本であるステップは、組手の基礎であり、TKD-SORA(押上テコンドークラブ / テコンドー押上道場 )に入門して最初の頃に教わるテクニックの一つです。テコンドーの組手では、対象となる部位に攻撃が当たればポイントとなるため、いかに攻撃を当てるか、その攻撃をかわすかが要となり、素早い動きが勝敗を左右する鍵となります。そのため、ステップは攻撃でも防御でも非常に重要であり、ステップを見るとその選手の実力がわかるほどです。昇級審査の課題でもある基本のステップは、1番から12番まであります。スムーズに動き回り、蹴りや突き、受けの動作につなげるための基本動作となりますので、まずはこの12ステップをマスターしましょう。 いずれのステップでも、まずはその場で基本の構えをとります。基本の構えとは、片方の足を肩幅より広めに後ろに引き、足首、膝、股関節を柔らかく使い、腰を落とします。手は軽く握り、自然に構えます。この時、足首、膝、股関節、体幹をしなやかに使って、リズムとバランスをとって自然に構えられるようにしましょう。そして、ステップを使って移動した後も構えが安定するように意識しましょう。柔軟性と全身のバネは、素早く攻撃したり、瞬時に体勢を立て直したりする際に役立ちます。また、バランスを保つことは、技の威力を増大させます。この基本の構えから、以下の1~12番のステップを行います。まずは正しい動きを身体で覚え、慣れてきたら素早く動けるように意識してみましょう。ただし、焦って動いてはいけません。軸やバランスが崩れる原因となります。 1番「入れ替え:スイッチ」 基本の構えからその場で前後の足を同時に入れ替えます。この時、跳ねずにすり足(地面から足を離さず擦るような足運び)で入れ替えるとともに、足は弧を描かずにまっすぐ動かします。この際に、腰を上下に動かさないこと、足を最短距離で直線で動かすことがポイントです。 2番「前進:ステップイン」 前の足から動かし、前進します。跳ねずにすり足で前進し、後ろの足をすり足で素早く引き付けます。 3番「後退:ステップバック」 後ろの足から動かして後退します。跳ねずにすり足で後退し、前の足をすり足で素早く引き付けます。 4番「1歩前進:ワンステップイン」 後ろの足を前に蹴り出すように直線的に前に出し前進します。前進すると構えが逆構えになります。 5番「1歩後退:ワンステップバック」 前の足を後ろに蹴り出すように直線的に後ろに下げ後退します。後退すると構えが逆構えになります。 6番「振り返り前進:ターンステップイン」 背中側から振り返り、後足を直線的に前に出し前進します。前進すると構えが逆構えになります。 7番「振り返り後退:ターンステップバック」 6番と逆側から振り返り、前足を直線的に下げ後退します。後退すると構えが逆構えになります。 8番「2歩前進:ツーステップイン」 後の足から前に踏み込み、前の足を超えたところで前の足を前に大きく踏み出し直線的に前進します。跳ねずにすり足で前進します。 9番「2歩後退:ツーステップバック」 前の足から後ろに踏み込み、後ろの足を超えたところで後ろの足を後ろに大きく踏み出し直線的に後退します。跳ねずにすり足で後退します。 10番「交差:クロスステップ」 上半身の向きを変えずにその場で足を交差します。前交差、後交差の両方があり、いずれも交差後に素早く元の構えに戻します。 11番「横移動:サイドステップ」 前の足を斜め後ろ(横)に踏み出し、後の足を斜め前に移動させます。移動すると構えが逆構えになります。 12番「横移動:サイドステップ」 後の足から横に踏み出し、前の足を素早く引き寄せます。 以上が基本となる12のステップです。ひとつひとつのステップが出来るようになれば、これらを組み合わせることで、さらに多彩な動きができるようになります。様々なステップを操れるようになると、組手の醍醐味でもある駆け引きも巧みになります。ステップの習得は組手の上達の近道ですので、確実にものにしましょう。

テコンドーの「力の理論」

人は普段、自身の潜在能力の10%~20%しか使っていません。しかし、100%発揮できるように訓練すれば、体格、年齢、性別に関係なく、誰でも破壊的な技を繰り出せるようになります。今回は、崔 泓熙 (チェ・ホンヒ)総裁の「THEORY OF POWER」より、身体にある潜在能力を最大限引き出すテコンドーの技の「力の理論」の概要をご紹介します。 テコンドーの稽古では、力の理論に則った反動力、集中、均衡、呼吸のコントロール、速度を突き詰める訓練をします。 これにより、潜在能力を効果的に発揮できるようになります。 反動力 テコンドーの技は、すべての力はその力と等しい反対の力を持つという、ニュートンの「作用・反作用の法則」を利用しています。相手から受ける反動力、自分自身が生み出す反動力の2種類があります。 集中 ・打撃を最小の対象領域に集中させると、その効果は大きくなります。テコンドーの多くの技は、開いた掌の端や指の関節等、相手と接する面積が小さな部位に力を集中させます。・攻撃の際、動作のはじめにすべての力を出し切るのではなく、相手と接触する瞬間に力を集中させるというように、集中する時間が短ければ短いほど、打撃の威力が大きくなります。・力を集中させる方法は、まず、全身の筋肉、特に股関節や腹部周辺の筋肉の力を、適切なタイミングで攻撃に使用する部位に集中させます。そして、そのようにして力を結集させた筋肉を相手の急所に集中させます。 均衡 常に身体の均衡に保つこと、つまりバランスが取れていることで、打撃はより効果的で致命的なものとなります。・均衡は、動的安定性と静的安定性に分けられます。動的安定性の過程の中で静的安定性が維持されることで、最大の威力が生まれます。・立ち方や姿勢の重心は、両足に均等に体重がかかる場合は両足の中間の直線上に、片足に偏る場合はその足の中心に置きます。柔軟性と膝のバネも重要で、素早く攻撃したり、瞬時に体勢を立て直したりする際に役立ちます。・衝撃の瞬間に、後ろ足のかかとが地面から離れてはなりません。バランスをとるためだけでなく、最大限の力を生じさせるためにも必要です。 呼吸のコントロール 呼吸をコントロールすることは、持久力やスピードに影響するだけでなく、防御態勢を整え、攻撃の威力を増強させることができます。・相手の攻撃が当たった瞬間に息を吐いた状態で呼吸を止めることで、意識の喪失を防ぎ、痛みを抑えることができます。自分の打撃の瞬間に鋭く息を吐き、動作の実行中に息を止めることで、腹筋を緊張させ、動作に最大限集中することができます。ゆっくりと息を吸い込むことは、後に続く動作の準備に役立ちます。・攻撃や防御に集中している間は、息を吸わないことが重要です。動きを妨げ、威力も弱まります。・疲労していることが分かると攻撃を仕掛けられるため、呼吸を相手に悟られないようにする練習も必要です。・連続的な動作を除いて、一回の動作には一呼吸が必要です。 質量 数学的には、最大の運動エネルギー、すなわち力は、最大の体重と速度から得られるため、打撃に体重を乗せることが非常に重要です。・股関節を回す動作で最大体重がかかり、大きな腹筋がねじられることで、身体の運動量が増加します。そのため、股関節は、攻撃や防御を行う部位と同じ方向に回転します。・膝関節のバネ作用を利用することも効果的です。動作の始めに股関節をわずかに上げ、衝撃の瞬間に下げて体重を動作に落とし込みます。 速度 速度は、威力を高めるために最も重要な要素であり、科学的には以下の式で表されます。力=質量×加速度(F=MA または P=MV²)・運動エネルギーの理論によれば、あらゆる物体は下方に向かうにつれて重量も速度も増します。テコンドーはこの原理を応用しており、テコンドーの打撃の大半は、手足が上方から下方に向かいます。・反動力、呼吸のコントロール、バランス、力の集中、筋肉の弛緩は、速度に寄与する要素です。これらすべての要素を、柔軟でリズミカルな動作も合わせてうまく調和させることで、最大の威力を生み出すことができます。 速度と反射作用 ・テコンドーの蹴りや突きは、反射時間よりも速いため、相手が技を出す前に察知する必要があります。そのため、足や腕ではなく、常に相手の目を見ていなければなりません。・技の威力を高めるためには、速度が最も重要です。それは、以下の公式から明らかです。 P=1/2 MV² (P=威力、1/2=定数、M=質量、V=速度)例えば、速度が一定の場合、質量を3倍にすれば威力も3倍になります。しかし、質量が一定の場合、速度が3倍になれば威力は9倍にもなります。そして速度は次のように表すことができます。V=距離× 1/実行時間つまり、距離が長いほど、そして技を実行する時間が短いほど速度が増し、その分威力が何倍にも増大します。 以上、潜在能力を最大限発揮するためのテコンドーの力の理論を、簡単にご紹介しました。テコンドーの技が、いかに科学的に体系立てられた技術であるか、ご理解いただけたかと思います。この力の理論を理解したうえで稽古に臨めば、指導に対する理解も吸収も、格段に高まることでしょう。

テコンドーが子どもの成長にもたらす効果

TKD-SORA(押上テコンドークラブ / テコンドー押上道場 )は、2024年3月より、小学生を対象とした少年部クラスをスタートします。今回は、テコンドーが子どもの成長にもたらす効果や、当道場の方針をご紹介します。吸収力が高く、心身ともに大きく成長する子どもの時期は、どのような習い事をするかは特に重要です。お子様の習い事をご検討されている方は是非ご一読いただき、お子様に身に付けてほしい力が養えるか、当道場に通うイメージが持てるか、ご確認ください。 テコンドーが子どもの成長にもたらす効果 子どもの習い事は、心身の発達や社会性の養成など、様々な面で子どもの成長に役立ちます。特にテコンドーは、身体能力を高められるだけでなく、精神を鍛練し、礼儀礼節を身に付けることも出来ることが特徴です。そして、意欲、自信、忍耐、自立、自制、協調、共感などのいわゆる「非認知能力」を高めることができます。以下でそれぞれの効果について説明します。 礼儀礼節 テコンドーでは、他の武道同様、礼儀作法が重視されます。 特に韓国発祥の武道であるため、目上の人に対しての礼儀や、両親などを大切にする心など、儒教の精神が根強く反映されています。テコンドーの5つの精神「礼儀」、「廉恥」、「忍耐」、「克己」、「百折不屈」は、修練するに当たり実践すべき目標として掲げられています。これらの精神は、他人に対して敬意を示すこと、自分自身を戒め、謙虚な姿勢が大切であることを教えています。子どものうちからテコンドーの稽古に通うことで、自然とこれらの礼儀礼節を身に付けることができます。 精神修養 テコンドーでは、稽古や試合で必要とされる集中力、厳しい稽古を継続する忍耐力、痛みや恐怖に打ち勝つ精神力が培われます。また、同年代の子どもたちと集団で稽古することで、協調性や社会性が育まれます。テコンドーは個人競技だけと思われがちですが、団体競技も行われます。特に団体型の競技はチームワークが非常に重要であり、チームビルディングを学ぶことも出来ます。また、稽古を重ねることで「驚き」「恐れ」「疑い」「迷い」などの心理的障壁を克服し、凛とした強い心を養うことが出来ます。大会への出場や昇級・昇段審査では、目標に向かって努力することを学び、達成感や自己肯定感、悔しい気持ちを経験する中で、自分に自信をつけることができます。これらの能力や経験は、勉学にも活き、社会人になってからも役立つものです。 非認知能力 非認知能力とは、IQやテストの点数のように数値化することができない内面的な能力で、意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力などがあります。上記の内容とも重複しますが、テコンドーの5つの精神(礼儀、廉恥、忍耐、克己、百折不屈)を大切にしながら稽古に励み、日々の練習や大会、他の道場生たちとの関わりの中で様々な経験をすることによって、非認知能力を高めることができます。非認知能力は、学歴、雇用、収入に影響することが学術研究によって明らかになっていることから、近年教育の分野で注目を集めています。 身体能力 「プレ・ゴールデンエイジ(5~8歳頃)」「ゴールデンエイジ(9~12歳頃)」は運動神経の発達が著しい時期であり、この時期にどう過ごすかで、その後の運動能力に違いが出ます。小学生頃の時期にテコンドーを学ぶことは、身体能力を高めるためには非常に効果的です。テコンドーは全身を使う競技であり、全身の筋力や柔軟性をバランスよく身に付けることができます。また、「コーディネーション能力」を高めることができます。コーディネーション能力とは、目や耳など感覚器から入ってきた情報を脳が処理し、身体の各部の神経回路に的確な指令を出す能力のことで、この能力が高いと「運動神経が良い」ことになります。「定位能力、反応能力、連結能力、識別能力、リズム能力、バランス能力、変換能力」という7つの能力に分類されており、テコンドーではこの各能力を高めることができます。 テコンドーの稽古で7つの能力がどのように身につくか、以下で1つずつ見ていきましょう。 TKD-SORAの方針 当道場は、恐れることなく、自分の目的・目標に向かってひたすら前進することを意味する「勇往邁進」をモットーに掲げています。高い目標に向かって努力することができる方、決めたことやり抜く強い意志を持った方、そういう自分になりたいと思っている方を歓迎します。また、当道場は、「謙虚」「寛容」「調和」という心を大切にすることも重視しています。これらは、成年部・少年部関係なく、すべての稽古生の方々に期待している方針となります。当道場に通っていただくためには、本人の努力だけではなく、保護者の方のご理解やご協力も必要となります。 以上、テコンドーが子どもの成長にもたらす効果と、当道場の方針について紹介しました。習い事を継続するには、相性や本人のやる気も非常に重要です。テコンドーや当道場の雰囲気がお子様に合っているか、やってみたいと思えるか、続けられそうか確認したい方は、トップページより無料体験をご予約ください。

TKD-SORAにおすすめの方、メリット

TKD-SORA(押上テコンドークラブ / テコンドー押上道場 )は、指導者の山上貴大先生が「テコンドーで豊かな人生を送れる人を増やしたい」「学生や社会人にもうひとつの活躍の場を提供したい」という想いから2023年3月に設立したITFテコンドーの道場です。「TKD-SORA」はいつも上にある「空」を取り入れた押上道場の愛称です。稽古には学生から社会人まで幅広い方が参加しています。また、テコンドーは国際武道であることもあり、海外出身の方もたくさんいらっしゃいます。様々な方が集うTKD-SORAですが、今回は、特におすすめしたい方やメリット等をご紹介します。入会をお悩みの方は、ご参考にしてみてください。 おすすめの方 TKD-SORAの方針に共感いただける方 当道場は、次の「ミッション」「ビジョン」を掲げています。 ミッション:「テコンドーで人生をもっと豊かで面白い旅へ」ビジョン:「『技』を磨き、『体』を鍛え、『心』を養うテコンドーの稽古。人生におけるもうひとつの活躍の場へ」 また、恐れることなく、自分の目的・目標に向かってひたすら前進することを意味する「勇往邁進」をモットーに掲げています。高い目標に向かって努力することができる方、決めたことやり抜く強い意志を持った方、そういう自分になりたいと思っている方を歓迎します。また、当道場は、「謙虚」「寛容」「調和」という心を大切にすることも重視しています。道場生の方々にも、テコンドーや他の道場生への敬意を期待しており、このような方針に賛同いただける仲間が活躍できる道場を目指しています。そのような仲間と切磋琢磨したい方、そのような精神を身に付けたい方には、当道場がおすすめです。 武道を学び、技を身に付けたい方 テコンドーは、多くの武道と同じように、「心・技・体」の三位一体が重視されます。技術面については、基本の動きや正しい姿勢、呼吸法、相手の力を利用する技法などが共通していますが、テコンドーは特に蹴り技が多いのが特徴で、多彩で力強い蹴り技から、「足のボクシング」と称されることがあります。また、武道では、身体づくりや技術を極めることに加え、礼儀などの精神面も重視されています。テコンドーも例外ではなく、礼儀や謙虚さを大切にするテコンドーの5つの精神が掲げられています。TKD-SORAは、「心・技・体」のバランスを大切にし、技術的な指導はもちろん、テコンドー特有の精神も教えています。真剣に武道を学びたい方、特にテコンドーの特徴に興味がある方に、当道場は適しています。 選手になりたい方 テコンドーの選手として訓練し、メンタル、フィジカル、テクニックを強化させ競技大会で活躍できます。本人の努力により、トップクラスの大会で結果を残すこともできます。学業や仕事との両立も可能です。指導者の山上先生は、学業や仕事と両立しながら、全日本選手権には10回以上連続で出場し、国際大会でも入賞しています。当道場は少人数制で指導を行っており選手育成にも力を入れています。本人の頑張り次第で、様々な大会で活躍することもできますので、選手を目指したい方は、お気軽にご相談ください。 身体を鍛えたい方 テコンドーでは、筋力、柔軟性、バランス能力を向上させ、丈夫でしなやかな身体をつくることができます。稽古では基本動作や型をやりこんだり、ミットをたくさん蹴ったり、全身をダイナミックに使った運動を行います。持続的運動を一定時間行う有酸素運動と、強度の高い運動を短時間で行う無酸素運動のそれぞれの要素があり、身体づくりに効果的です。厚生労働省が公表する「健康づくりのための身体活動基準」の中でも、テコンドーは強度の高い運動の部類として例示されています。さらに、TKD-SORAでは、稽古後にロードワーク(ランニング等)も取り入れています。競技の基礎体力を養成するためにトレーニングしますので、テコンドー初心者の方や今まで運動経験がなかった方でも安心です。健康のために運動したくても自分では続かないという方でも、当道場で決まったサイクルで稽古をすることで、運動習慣をつけることが出来ます。 精神鍛錬をしたい方 前述のとおり、テコンドーでは、他の武道同様、精神性も重視されます。 特に韓国発祥の武道であるため、目上の人に対しての礼儀や、両親などを大切にする心など、儒教の精神が根強く反映されています。 テコンドーの5つの精神「礼儀」、「廉恥」、「忍耐」、「克己」、「百折不屈」は、修練するに当たり実践すべき目標として掲げられています。これらの精神は、他人に対して敬意を示すこと、自分自身を戒め、謙虚な姿勢が大切であることを教えています。TKD-SORAでもこれらの精神を大切にして指導をしています。稽古をとおし、礼儀や謙虚さ、集中力、「驚き」「恐れ」「疑い」「迷い」などの心理的障壁に打ち勝つ、凛とした強い心を養うことが出来ます。また、テコンドーで呼吸法を学ぶことによりストレスや不安、緊張に対する対処法を身に付けることで、精神力を強く保つ訓練にもなります。 芸術性を求めたい方 テコンドーには高さを伴う跳び蹴りやダイナミックな回し蹴りなど、見た目にも華やかな技がたくさんあります。特に競技や演武では、芸術性が求められます。型の競技では、動作間のリズム、安定性等が採点基準となることからも、美しい動きを生み出します。組手の競技では、多彩で難易度の高い蹴り技の応酬は見応えがあります。演武では、集団で揃って行う型や、多様な手技・足技による板割りなど、見る者を圧巻させるパフォーマンスを行います。 ストレスコントロール、気分転換をしたい方 テコンドーでは足を高く上げたり、日常生活にない負荷の強い動きを行います。非日常の運動で気分転換になります。また、テコンドーで呼吸法を学ぶことによりストレスや不安を緩和させ、緊張を感じている方にはリラックスする方法にもなります。 メリット TKD-SORAに通うと、以下のようなメリットもあります。続けるうえでのモチベーションとなりますので、判断材料の1つとしてください。 人間関係、仲間づくりができる 道場という場で出会う仲間は、職場や学校とは違い利害関係のない仲間です。そのような仲間と、テコンドーの精神という共通の価値観を軸にして稽古に励み、苦楽を分かち合い、絆を深めることができます。テコンドーは個人競技ではありますが、団体競技も存在します。団体の型などは特にチームワークが求められます。 初心者でも始められる 稽古生の習熟度に合わせて段階的に指導をしますので、武道の経験のない方でも1からテコンドーを学ぶことが出来ます。ただし全体の稽古についていくには相応の努力は必要です。2023年3月にオープンした新しい道場のため、初級者の稽古生もたくさんいます。 近隣地域の方は通いやすい 道場はとうきょうスカイツリー駅から徒歩3分の好立地にあります。押上・曳舟・本所吾妻橋・浅草を中心に城東地域(中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)や近隣地域(足立区、荒川区)、都営浅草線、東京メトロ半蔵門線、京成線、東武線の沿線にお住まいの方には、通いやすいロケーションです。習い事に通うために費やす時間や距離はとても大切な要素です。お住まいの近くの方が習慣化しやすくなります。 デメリット 習い事をはじめるには、そのデメリットも理解しておく必要があります。そのうえでやりたいと思うか、継続できるか、確認してみてください。 時間が必要 テコンドーの技術を学び習得するためには時間がかかります。また、道場に休まず通うためにも時間がかかります。短期的にも中長期的にも時間を要しますので、生活とのバランスをとることができるか、イメージしてみましょう。 怪我をする可能性がある テコンドーは格闘技であり、練習や試合中に怪我をする可能性があります。高い蹴りなどの激しい動きや、不適切な着地により、負傷をする可能性があります。組手では相手との接触や打撃により、打撲、捻挫、骨折などの怪我をする可能性もあります。適切な防具の着用やウォーミングアップ、正しいテクニックの練習によって、怪我のリスクを抑えることはできます。稽古では安全性に十分配慮して指導を行っていますので、怪我をしない・させないために、指導者の指示には従うようにしてください。 以上、TKD-SORAをおすすめしたい方やメリット等をご紹介しました。ご興味を持っていただけた方は、トップページより見学・無料体験をお申し込みください。また、当道場のFAQよくある質問もご覧ください。やる気のある方は一緒にテコンドーをやってみませんか!!

テコンドーにおける組手競技のルール

テコンドーの試合に出場する選手や、試合の観戦者は、競技のルールを理解する必要があります。選手にとっては、試合を公正で安全なものにするために、ルールの遵守が求められます。また、ルールを知ることで試合の進行を理解しやすくなり、ルールに基づいて戦略を立て、効果的なパフォーマンスを展開できるようになります。さらに、テコンドーは単なる競技だけでなく、武道としての側面も重要視されているため、ルールを理解し守ることで、テコンドーの精神や哲学を体得することができます。観戦者にとっては、ルールが分かることで試合を何倍も楽しむことができます。ここでは、成年組手(マッソギ)競技の基本的なルールを紹介します。前回紹介した型(トゥル)のルールと合わせて、覚えるようにしましょう。 試合方式 各大会により、トーナメントもしくはリーグ戦によって行われます。 コート 9m✕9m幅で仕切られた正方形のコートで競技が行われます。 ドレスコード ・ITF公認道着と公認帯を着用・ITF公認防具(グローブ、フットプロテクター)を着用・成年男子有段の部はマウスピース・成年有級の部は男女ともに公認フェイスガード・成年女子有段の部も公認フェイスガード・男子はファールカップ着用・有級女子は胴防具着用 競技 2分×2ラウンド(インターバル1分)の試合の中で、ライトコンタクトでの攻防によるポイントの数を競います。決着がつかなければ延長戦、そこでも引き分けとなれば再延長戦へと進みます。・延長戦:1分×1ラウンド・再延長戦:ゴールデンポイントにより決着(時間制限なく、ポイントを先取した選手が勝利)※各大会のルールにより決勝のみ2分×2ラウンド(インターバル1分)、決勝以外は2分×1ラウンドで行う場合もあります。 判定方法 ・4名の副審が各々ポイント採点を行い、2ラウンド合わせたポイントの加点及び減点を集計します。・2ラウンド終了後、採点結果に基づき、4名の副審が各々勝者と判定した選手側の色(赤または青)の旗をあげます。旗の数が多い選手が勝者となります。・4名の副審のによる旗判定の結果、旗の数が同数の場合、または3本以上が引き分け判定の場合は引き分け(ピギン)となり、延長戦を行います。同様に4名の副審による判定、旗の数で勝者が決まります。・延長戦の旗判定による結果が引き分けの場合、再延長戦にてポイントを先取した選手が勝利となります(ゴールデンポイント)。 ターゲット領域 ・顔の正面および側面(背中、うなじ、首を除く)・脇の下から両側の腰まで垂直に引いた線からなる体幹の前部領域(背中を除く)・肘から指までの腕が身体に触れている場合、それは身体の一部とみなされ、それによって相手はポイントを得ることができます ポイント ライトコンタクトでの攻防によるポイントの数を競います。有効ポイント:有効ポイントは1ポイントから5ポイントまでの点数が設けられています。 1ポイント・蹴りによる中段への攻撃・突きによる中段/上段への攻撃 2ポイント・蹴りによる上段への攻撃・跳んで蹴りによる中段への攻撃・跳んで突きによる上段への攻撃 3ポイント・跳んで蹴りによる上段への攻撃・跳んで180度回転した蹴りによる中段への攻撃 4ポイント・跳んで180度回転した蹴りによる上段への攻撃・跳んで360度回転した蹴りによる中段への攻撃 5ポイント・跳んで360度回転した蹴りによる上段への攻撃 無効ポイント:有効ポイントとならない・ガードが正しくされている場合・攻撃は当たったがバランスを崩して転倒した場合・スピードのない攻撃、引きのない攻撃、コントロールのされていない攻撃 反則 注意・両足が完全にコート外に出ること・足裏以外の部位が地面に触れる(転倒などで手が地面につくなど)・相手を掴む、持つ、組む・手や体で相手を押す・直線的な突き以外の手による攻撃・3発以上の連続的な突き・負傷したかのように振る舞うこと・故意に組手(攻防すること)を避ける・繰り返し得点したかのように振る舞うこと・逃げるために故意に背中を向けること・背面及び下段への攻撃 減点・コントロールされていない攻撃・相手を侮辱する・噛む、掻く、爪で引っかく・主審が試合を止めているときに、倒れた相手または無防備な状態の相手を攻撃する・頭、肘、膝を使った攻撃・故意に相手を転ばせる・故意に場外に出る 体重別カテゴリー 体重別でカテゴリーが分かれています。成年女子:- 47 kg, – 52 kg, – 57 kg, – 62 kg, – 67 kg, – 72 kg, – 77 kg, + 77 kg成年男子:- 52 kg, – 58 kg, – […]

テコンドーにおける型競技のルール

テコンドーの試合に出場する選手や、試合の観戦者は、競技のルールを理解する必要があります。選手にとっては、試合を公正で安全なものにするために、ルールの遵守が求められます。また、ルールを知ることで試合の進行を理解しやすくなり、ルールに基づいて戦略を立て、効果的なパフォーマンスを展開できるようになります。さらに、テコンドーは単なる競技だけでなく、武道としての側面も重要視されているため、ルールを理解し守ることで、テコンドーの精神や哲学を体得することができます。観戦者にとっては、ルールが分かることで試合を何倍も楽しむことができます。ここでは、型(トゥル)競技の基本的なルールを紹介します。次回紹介する組手(マッソギ)のルールと合わせて、覚えるようにしましょう。 試合方式 各大会により、トーナメントもしくはリーグ戦によって行われます。 コート 9m✕9m幅で仕切られた正方形のコートで競技が行われます。 ドレスコード ITF公認道着と公認帯を着用 競技 ※各大会により異なる場合があります 個人の型競技では対戦する同じ段級位の2名が規定のトゥルを行い技量を競います。競技者は、「選択の型」、「指定の型」の順に2種類の型を行います。選択の型は各級位・段位課題の型から選手が1つ自由に選択した型を行います。指定の型は審判員より指定(口頭やカードにより提示)された型を行います。最初の型「チョンジ」から各課題の型までの内からひとつが指定されます。選択の型、指定の型いずれも、2名の選手が同時に行います。 「選択の型」「指定の型」の例: 緑帯の部  選択の型(6級トサン〜ウォ二ョ・5級ウォニョ〜ユルゴ) 指定の型(5級同士の場合チョンジ~ユルゴ、5級対6級の場合チョンジ~ウォニョ)1段の部 選択の型(クァンゲ・ポウン・ケベク) 指定の型(チョンジ〜ケベク)2段の部 選択の型(ウィアム・チュンジャン・チュチュ)  指定の型(チョンジ〜チュチェ)※各大会のルールにより決勝のみ「選択の型」、「指定の型」の2種類の型を行い、決勝以外は「指定の型」のみを行う場合もあります。 判定方法 ・「選択の型」「指定の型」が行われた後、両方合わせて総合的に判定されます。・5名の審判員が、両選手の試技をそれぞれ評価し、優劣を判定します。・5名の審判員による旗判定の結果、旗の数が多い方が勝者となります(3本以上が引き分け判定の場合は除く)。・5名の審判員による旗判定の結果、旗の数が同数の場合、または3本以上が引き分け判定の場合は引き分け(ピギン)となり、延長戦を行います。・延長戦は審判員により提示される指定の型で競われます。・延長戦は勝者が決定するまで繰り返し行われます。 評価項目 以下の各項目について、その場で型が評価されます。 ①規定(Technical Contents)・構えの正確性・演武線、足運びの正確性・立ち方、動作、高さ(上段、中段、下段)、身体の向きの正確性 ②力(Power)・力の理論に則った力であるか、反動を利用し、集約させた力であるか・適切な脱力と緊張となっているか ③呼吸調節(Breath Control)・各動作に適した呼吸法となっているか・呼吸音の適切性 ④リズム(Rhythm)・動作間のリズム・動作規定上のリズム ⑤バランス(Balance)・動作の安定と平衡・立ち方及び姿勢の安定性・移動時の動的安定性・跳躍時のバランス また、型競技において気を付けなければならない点としては、重大な間違い等があると「失格」(ディスクオリフィケイション:0ポイント)となり評価されないことがあります。失格となるのは次のような場合です。・明らかな動作の中断・明らかな動作の間違い・動作数の過不足・トゥルの呼称間違い・進行方向や演武線の間違い 以上が、型競技の基本的なルールとなります。大会への出場を目指す方は、ルールを意識しながら練習に取り組むことで、より高い効果が得られるでしょう。大会への出場予定がない方も、昇級・昇段審査や演武に必要な技術の習得に通ずる部分もありますので、参考にしてみてください。日本国際テコンドー協会の競技規定も確認しましょう。また、ルールの理解・遵守だけでなく、対戦相手を尊重することも重要です。選手も観戦する方も、相手への敬意を忘れないようにしてください。