気持ちよく稽古するために

今回は押上テコンドークラブの稽古の中で、皆さんに守っていただきたいことを紹介します。
「謙虚な姿勢」、「調和」、「感謝の心」が根底にあり、当たり前のことかもしれませんが、お互いが気持ちよく稽古するためには大切なことです。 適宜、稽古の中でも周知徹底をしていますが、1人1人が心掛けていただくようお願いいたします。

挨拶

テコンドーの稽古は礼に始まり礼に終わります。必ず先生や他の稽古生等に対して自分から挨拶をしましょう。

敬意

先生や他の稽古生等、年齢や地位に関係なくお互いに敬意を示しましょう。

言葉遣い

適切な言葉遣いをしましょう。前項とも関連しますが、それだけで相手に敬意を示すことができます。

指示の遵守

先生や先輩の指示に従って稽古を行いましょう。特にスパーリング(組手)の稽古では、怪我をしないためにも指示をよく聞き、安全に配慮して稽古に励みましょう。

時間管理

時間を守りましょう。自分の遅れが、他の人の時間を奪うことにも繋がります。事情があって遅れてしまう場合は、先生や他の稽古生に対して誠意のある態度を示しましょう。

両手で受け渡し

稽古中に人にミットなどの物を受け渡しする際は、受け取る側も渡す側も、両手を使いましょう。用具を大切に扱う心、相手に丁寧に接する心を持って行います。

施設・備品の使用

施設や備品は感謝を込め、きれいに使いましょう。ミットなどを使った場合は、アルコール消毒をしてタオルで汗などを拭きとりましょう。

身だしなみ

道着は常に清潔にし、整えておきましょう。帯がほどけた状態にならないようしっかりと結びましょう。

整理整頓

自分の持ち物はすべてロッカーに入れましょう。入りきらない場合も人の迷惑にならないように、まとめて隅に置きましょう。

道場の一員として相応しい行動を

先に道場に入った人は道場の顔でもあります。皆さんの発言や行動はまわりの人からよく見られています。後から入門した人ががっかりしない道場にしましょう。

体調管理

体調が万全でない場合は無理をせず休憩しましょう。他の稽古生の練習の質の低下や、怪我に繋がる場合もあります。

ミット受けも練習

ミットで受ける側も真剣に取り組みましょう。ミットを使った稽古は技を出す側(打つ側)だけでなく、受ける側の練習でもあります。特にミットで受けることは相手の攻撃を間近で見る良い機会で、防御の練習に最適です。

型の稽古

型の順番を間違えないように気をつけましょう。皆で合わせている中1人が間違えると、練習が中断され、周囲の集中力も切れてしまいます。

組手の稽古

怪我をしない・させないように気をつけましょう。組手を実戦形式で行うスパーリングは、押上テコンドークラブでは以下の種類に分けています。それぞれの目的に合わせて技のスピードやパワーのコントロール、距離感とタイミングを調整することで、怪我を防止します。

・マススパーリング:相手に攻撃を触れさせない練習方法で、相手をよく見て距離感とタイミングを学ぶための練習です。自分の攻撃は相手に当てないようにしましょう。
・ライトスパーリング:名前のとおり攻撃を軽く当てるのみで、ダメージが無いようスピードとパワーをコントロールする練習です。距離感とタイミングに加え、コントロールを覚えましょう。自分にとっての「軽い」攻撃ではなく、相手にとっての「軽い」攻撃であることに注意をしてください。相手にとって軽くなければ、怪我の原因になります。
・スパーリング:スピードとインパクトのある攻撃を行う練習方法で、相手のプレッシャーを感じながら攻防を楽しみます。必ず防具(グローブ、フットプロテクター、マウスピース等)を付けて行ってください。

相手に怪我をさせないだけでなく、自分が怪我をしないことも重要です。自分が怪我をすると、相手にも嫌な気持ちをさせることになります。マナーとして、上記は守るようにしてください。

以上が、当クラブで守っていただきたいこととなります。
皆が気持ちよく稽古をするためには、道場全体で取り組むことが重要です。
1人でも逸脱する人がいると、道場の雰囲気の悪化に繋がる可能性がありますが、全員が守れば、稽古がより充実した場となり、テコンドーを楽しく続けることができるでしょう。
また、これらはテコンドーに限ったことではありません。是非、道場外でも自然に実践できるよう、身に付けてください。日々の生活で心を豊かに保つ手助けになるはずです。
今回紹介したことを守ることで、精神鍛錬を行い、凛とした強い心を養いましょう。