テコンドーの技を習得するための5つのステップ

テコンドーの新しい技を習っているとき、自分が今どの段階まで出来るようになったのか、あとどのくらいで習得できるのか、不安に思うこともあるかもしれません。
テコンドーの技を習得するには「5つのステップ」があり、順を追って達成することで着実に上達することができます。
自分の現在位置や、次に取り組むべき段階を確認する道しるべとなりますので、このステップに従って習得するようにしましょう。

5つのステップ

ステップ1:知る・学ぶ
ステップ2:試行する
ステップ3:理解する
ステップ4:成功する
ステップ5:習得する

ステップ1:知る・学ぶ

新しい技を習うときは、まずは正しい方法を知る・学ぶ、つまりインプットすることから始まります。先生からやり方を習い、知識として正しく覚えることができたら、次のステップに進みましょう。

ステップ2:試行する

ステップ1で学んだことをアウトプットに移す段階です。習った知識のとおりに身体を動かし、繰り返しやってみましょう。初めはうまくいかないかもしれませんが、まずは自分の身体を習ったとおりに動かせるよう、何度も何度も試してみることが重要です。動きに身体が慣れてきたら、次のステップに進む頃です。

ステップ3:理解する

どうしたら正しく技が出せるか、知識としてではなく身体で理解できる段階です。失敗からどうしたらうまくできるかを考え、さらにやってみるという「試行錯誤」を重ねます。その中で気づきを得られるようになり、その気づきからさらに修正を繰り返すことで、徐々に「分かる」「理解する」状態となります。このステップで得た「気づき」は、次のステップ以降も忘れないようにしましょう。

ステップ4:成功する

ステップ3で理解した状態で練習を重ねると、「できる」という成功体験を得ることができます。毎回成功するわけではなく、何回かに1回できることがあるくらいの段階です。まだ動きがぎこちないこともあるでしょう。精度を高め、成功できる頻度を増やしていくと、次のステップになります。

ステップ5:習得する

「常にできる」とういう状態であり、できることが習慣化されている段階です。無意識でスムーズにできる状態です。成功体験を重ね、だんだんとコツをつかむことで、この段階に至ることができます。このステップを達成できれば、技を習得できたことになります。おめでとうございます!

以上が、テコンドーの技を習得するための5つのステップとなります。
どのステップが欠けても、順番が違っていても、技をうまく習得することはできません。初心者でも上級者でも同様です。
このステップを意識して、稽古に取り組むようにしましょう。
また、各段階での技術的な練習と並行して、筋力、柔軟性、バランスも向上させていくことが大切です。
さらに、5つのステップを乗り越えて技を習得した後も、常に、もっとスムーズにできないか、何か応用することはできないかなどを探求することが大切です。
5つのステップは基本的な手順とりますので、それに留まらずに、身体作りやさらなる高みを目指した練習も心掛けましょう。