ロードワークがもたらすテコンドーへの効果

押上道場では、稽古にロードワークを取り入れています。
ロードワークはテコンドーにおいて重要なトレーニング方法であり、ロードワークを行うことによって上達が早まります。
技術の向上に直結しないと考え、おろそかにしてはいけません。
ロードワークの効果等を紹介しますので、辛いトレーニングも前向きに取り組んでみましょう。

ロードワークとは

ロードワーク(roadwork)とは、競技の基礎体力を養成するために路上で行なうトレーニングのことで、ランニング、縄跳びなどの方法があります。

テコンドーにおけるロードワークの効果

① 足腰の強化

ロードワークでは、特に下半身の筋肉を鍛えることができるため、力強くバランスの良い蹴りを繰り出すための基礎作りができます。
坂道や階段を使うことで強度があがるので、平坦な道だけではなく様々なコースを上手く使ってロードワークに変化を持たせることも効果的です。

② スムーズな体重移動

ロードワークでは、適切な体重移動を身に付けることもできます。
俊敏で安定したフットワークと足運びができるようになるので、鋭い攻撃と堅い防御が可能となります。

③ リズム・バランスの習得

走る・跳ぶ動作はテコンドーのステップや蹴り技と直結する動きです。
ランニングや縄跳びにおけるリズミカルに足で地面を押し、膝を振り上げ、身体の軸を保ち、腕を振る動作は、テコンドーの組手や型のリズム・バランスに通ずるものがあります。

④ 減量効果

ロードワークは減量したい方にもおすすめできるトレーニングです。
日々のテコンドーの稽古にプラスして行うことで、基礎代謝・活動代謝がともにアップします。
テコンドーの大会に出るためには減量が必要になる方もいますが、ロードワークは、筋肉を落とすことなく減量することに役立ちます。
もちろん美容目的での減量にも効果的です。食事制限より美しく痩せることができ、新陳代謝の活発化、老廃物の排出などお肌にも良いことばかりです!
無理して行う必要はありませんが、1kmでも走ることを続けてみると、これまでとは違う身体の変化を感じられるかもしれません。

⑤ メンタルの強化

ランニングを習慣にすると「今日も達成できた!」という充実感を味わうことが出来るとともに、たくさん走ったという自信は、メンタルの強い支えになります。
それだけでなく、気軽にできるランニングは脳内に「セロトニン」と「ドーパミン」を分泌します。これらはストレスを緩和する効果がある脳内ホルモンです。心身ともに元気になり、それが「メンタルの強さ」に繋がります。

ロードワークを行う上での注意点

怪我の防止や効率的な運動のために、以下の注意点を守るようにしましょう。
① ウォームアップとクールダウンをする
② 自分に合ったシューズを選ぶ
③ ペースと距離の管理をする(自分のレベルや体調に合わせる)
④ 水分補給を十分に行う
⑤ コースの環境を考慮する(交通量の少ない道路や公園など、安全な場所で行う)
⑥ 正しいフォームを心がける(背筋を伸ばし、腕は90度の角度で振り、踵からつま先へと着地する)
⑦ 呼吸法を意識する(鼻から深く吸って、口から吐く)

以上、ランニングを中心にロードワークについて紹介しました。
ロードワークは苦しく、休みたい気持ちに負けそうになる時もあるかもしれませんが、継続することが大切です。
本コラムの執筆者も運動が苦手でしたが、週1~2回のランニングを続けるうちに、20km走れるようになりました。
少しずつでも定期的にこなしていけば、着実に力がついていきますので、己に打ち勝ち頑張りましょう!