設立3周年を迎えて―指導者へのインタビュー―
2023年3月に山上先生が設立したTKD-SORA(押上テコンドークラブ / テコンドー押上道場 )は、今年の3月で、3周年を迎えました。
創設当時は新型コロナウイルスの影響下にあり、稽古中のマスク着用が必須など多くの制約の中でのスタートでしたが、現在では子どもから大人までが集う、活気あふれる場へと成長しつつあります。
今回は、指導者の山上先生に、この節目を迎えた心境や道場への想い、今後の展望について伺いました。
Q. 3周年を迎えたことについて、今のお気持ちを教えてください。
― この節目を迎えられたのは、日々稽古を続ける稽古生の皆さん、支えてくださるご家族、そして応援してくださる地域の皆さまや他の道場の方々のおかげです。心から感謝しています。
押上という場所で道場を始めようと思ったのにも、理由があります。
東京スカイツリーという「見上げるシンボル」があるこの街は、自然と視線が上を向く場所です。
空を見上げるたびに、「上には上がいる」という事実を思い出させてくれる。その感覚は、慢心せず、謙虚に修練へ向き合うというテコンドーの精神とも重なります。
目標の存在を意識し続けながらテコンドーを学ぶ場所として、これ以上ない環境だと感じました。
そして「TKD-SORA」はいつも上にある「空」を取り入れた押上道場の愛称です。
実際にこの3年間、未経験からスタートしたメンバーが着実に昇級し、上級者を目指す稽古生も増えてきました。
中級・上級へとつながる層が育ち、道場としての土台が少しずつ整ってきたことを実感しています。
これから先、さらに上級者や有段者が育ち、道場を引っ張っていく存在へと成長していくことを、とても楽しみにしています。
Q. 今後の道場の目指す姿を教えてください。
― 押上道場は、「テコンドーで豊かな人生を送れる人を増やしたい」、そのために「学生や社会人にもうひとつの活躍の場を提供したい」という想いから生まれました。
その想いを形にしたものが、ミッション「テコンドーで人生をもっと豊かで面白い旅へ」、ビジョン「『技』を磨き、『体』を鍛え、『心』を養うテコンドーの稽古。人生におけるもうひとつの活躍の場へ」です。
そして、その歩みを支える道場のモットーが「勇往邁進」です。
この3年間、稽古生の皆さんがテコンドーを通して成長し、自信をつけ、輝いていく姿を見るたびに、この理念が少しずつ現実になってきていると感じています。
今後も、競技としてさらなる高みを目指す人を育てると同時に、一人ひとりの目的やペースを大切にしながら、稽古生の皆さんの人生を豊かにする「場」として、道場をさらに発展させていきたいと考えています。
そのためには、まずテコンドーそのものの価値を、正しく伝え続けていくことが欠かせません。
試合で勝つこと、昇級・昇段することももちろん大切ですが、それだけが目的ではありません。
テコンドーは本来、多彩で力強い技が特徴であると同時に、礼儀・廉恥・忍耐・克己・百折不屈といった人格形成を重んじる武道です。
その本質をぶらすことなく、誰が見ても「これはテコンドーだ」と分かる在り方を守り続けていきたいと考えています。
そして、この価値観に共感し、ともにテコンドージャーニーを歩む仲間を、これからも増やしていきたいと思っています。
Q. 稽古生の方々へメッセージをお願いします。
― 稽古生の皆さまには、日頃から私の指導にも真摯についてきていただき、感謝の気持ちしかありません。
テコンドーには、競技としての厳しさだけでなく、スポーツとしての「楽しさ」や「喜び」、そして人の心を動かす力があります。皆さんが真剣に稽古へ取り組み、互いを尊重し、支え合う中で素晴らしい「道場のカルチャー」を育てていっていただきたいと考えています。
テコンドーを続ける中では、壁にぶつかったり、思うようにいかない時期もあるかもしれません。
それでも「続けたい」と思えるように、押上道場が皆さんにとって前向きになれる居場所であり続けらるよう、私自身も全力で向き合っていきます。
そして、押上道場の未来を作っていくのは、他でもない、今ここで稽古に励んでいる皆さん一人ひとりです。
これからも一緒に、目線を上げて、歩みを進めていきましょう。